【OBS】特定のアプリの音だけを配信に乗せる方法

OBSで配信をするときに、
「ゲームの音だけを配信したい」
「この画面の音だけを配信したい」
「ボイスチャットの音声を配信に入れたくない」
といった悩みを抱えている人もいるかと思います。

VoiceMeeter BananaやVB-CABLE等を使用して配信に乗せる音を分けることもできましたが、
OBSのプラグインで win-capture-audio というものを見つけたので、
今回はこれの導入方法を紹介したいと思います。

2022年8月現在、ベータ版ではありますが、OBS 28.0で
Application Audio Captureという機能が実装されました。

本記事で紹介しているプラグインと同等の機能ですので、
現在はWindows限定ですが、興味がある方は調べてみて下さい。

概要

OBSで配信する際にデスクトップキャプチャ(デスクトップ音声)を使用していると、
PCで再生されている音を全て配信に乗せてしまいます。

冒頭でも述べたように、仮想オーディオデバイスを使用して配信に乗せる音を分けることもできますが、
win-capture-audioを使用することで、配信に乗せる音を簡単に選択することができるようになります。

導入準備

1. 諸注意

・2021年9月現在、OBSのバージョンが27.0.1以上のもの(現在の最新版)で使用可能です。
 メニューにある
 ヘルプ → OBS Studioについて
 という項目で現在のバージョンを確認できます。

Windowsのバージョンが、Windows 10 2004以上である必要があります。
 見慣れない形式だと思いますが、心配はいりません。
 Windows 10 2004というバージョンは2020年5月27日にリリースされたもののため、
 定期的にWindows Updateをしている方は問題ないと思います。
 Windows Updateを長い間行っていないPCでの導入は注意してください。

2. プラグインをダウンロード

こちら のページから、プラグインをダウンロードします。

画像の赤枠部分(Assets)をクリックすると、下にリストが出てきます。
緑の枠内にあるどちらかのファイルをダウンロードしてください。
どちらでもインストールできるため、どちらを選んでも問題ありません。

3. インストール

手順2で緑枠の上(ファイル名の最後が .exe のもの)を選んだ方は、
ファイルを実行して画面上で指定された通りインストールを進めてください。
Windows Defenderやセキュリティソフトによってインストールできない場合は、
下記にあるZIPからのインストールを試してみてください。

手順2で緑枠の下(ファイル名の最後が .zip のもの)を選んだ方は、
ダウンロードしたZIPを解凍し、中にあるフォルダ(data と obs-plugins)を
OBSがインストールしてあるフォルダにまるごと入れてください。

4. OBSを再起動

念の為、一度OBSを再起動しておきましょう。

設定

1. デスクトップ音声を無効化

配信に特定の音だけを乗せるために、
設定 → 音声グローバル音声デバイス にある
デスクトップ音声 の項目を 無効 にしておきましょう。

2. ソースに追加

ソースの+ボタンを押すと、Application Audio Output Capture という項目があります。
これを選択し、配信に乗せたいアプリを選択します。
ここで選択したアプリの音を配信に乗せることができます。

今回は例として、Discordの音(通話相手の声など)を配信に乗せてみます。

キャプチャするウィンドウを選択します。
Windowの項目を押すと今起動しているアプリが出てくるので、
配信に乗せたいアプリやゲームを選択します。

Window以外の項目は、基本的にはデフォルトのままで問題ないかと思います。
簡単に他の項目の説明を記載しておきます。

Mode(キャプチャモード)

Capture specific window: 特定のウィンドウをキャプチャ
Capture foreground window with hotkey:
 ホットキーでウィンドウを切り替え、最前面にあるウィンドウをキャプチャ

Window Match Priority(どのウィンドウをキャプチャするかの優先度)

Window title must match: ウィンドウのタイトルが一致
Match title, otherwise find window of same type:
 ウィンドウタイトルが一致しない時、同じタイプのウィンドウを優先
Match title, otherwise find window of same executable:
 ウィンドウタイトルが一致しない時、同じ実行ファイルのウィンドウを優先

Capture all audio EXCEPT the selected window

チェックを入れると、選択したアプリ以外の音を配信に乗せる。

Recapture Rate

Slow: 遅い
Normal(Recommended): 普通(推奨)
Fast: 早い
Fastest: とても早い

3. 音量調整

ソースに追加すると、音声ミキサーにデバイスが出てくると思います。
あとはいつものように音量調節などを行いましょう。

最後に

2021年9月時点ではβ版のためバグがあるかもしれませんが、
今まで仮想オーディオデバイスでいろいろと設定しなければいけなかったものが、
このプラグインで手軽に設定できるようになったのは嬉しいですね!

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